[人間づくり]総合人間教育学の普及と援助

人間づくりコラム

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《『政(まつりごと)の心』を求めて》 第35回 ―「 日本の政治の原点 (8) 」―
飯田市の小林文隆さんから「国づくり人づくり財団」事務局を通じて、メールで激励をいただき有難うございました。

坂本龍馬と小沢一郎
私の新著は名称が『坂本龍馬の十人の女と謎の信仰』と決まり、1月30日に幻冬新書で発売されることになった。幕末の混迷を大政奉還という方法で収拾しようとし、新国家成立直前に暗殺された坂本龍馬と、平成の「無血革命」で新しい国民のための国家をつくろうとする小沢一郎が、歴史的相似関係にあると私は感じている。

昨年3月の小沢民主党代表公設秘書の逮捕は、官僚国家権力らが、小沢代表と政治的に狙いうちにして、民主党への政権交代を阻止する意図があった。「証拠なんかない」という論もあろうが、民主党が衆院選挙で308人という奇蹟的勝利し、自民党が壊滅的敗北をした。これは有権者民衆が官僚支配でない真の国民による政権をつくらねば、恐ろしい官僚国家になるという潜在意識の現われである。

その結果、神武天皇以来初めて民衆の手による政権=国家権力が出現した。旧支配層は驚き恐れ、なんとか旧勢力が使いやすい自民党政権の復活を画策するようになった。そこで鳩山政権のどこを攻撃すれば、自民党を政権にカムバックさせることができるか。それは小沢幹事長を政治的に失脚させることである。それが旧体制を支える人たちの悲願だ。  
 
 
検察とマスメディア
日本の政治状況は、衆院で民主党が絶対多数とはいえ、参院では過半数ではない。7月の参院選挙で民主党が過半数を得ることになると、自民党の政権復帰は絶望的になる。さらに小沢幹事長の発想による新しい国家づくりが実現すると、これまでの自民党ペースによる「政・官・業」の既得権政治が完全に崩壊することになる。

これまでの既得権政治で、もっとも利益を受けていたのが巨大マスメディアである。さまざまな特権を受けているが、例えば「記者クラブ」という排他的報道システムにより、外国人や個人ジャーナリストなどを情報から遠ざけている国は日本だけである。これを廃止し、報道の自由とデモクラシーを実現しようというのが、小沢幹事長の念願である。

一方、民主党では犯罪捜査の健全化のため「取調可視化法」を成立させ、検察や警察の取調べを録画や録音によって可視化し、自白の強要による冤罪を防止しようとしている。検察や警察にとっては、大変なことだとして法案成立阻止にやっきになっている。

これだけでも、検察とマスメディアが阿吽の呼吸で民主党政権を潰そうとする動機がわかろう。「検察やマスメディア」の最後のチャンスは、7月の参院選挙で民主党を敗北させ、参院を再び与野党逆転させることである。できれば通常国会で鳩山政権を崩壊させようというものだ。その第一撃は、1月16日の民主党大会の前夜、現職議員を含む小沢幹事長秘書3人を逮捕するというものであった。その狙いは民主党大会で混乱を起こさせ、反小沢グループに幹事長辞任を迫らせようとするものであったと思う。
 
 
新しい国づくりはかくも困難なものだ
実は私は、陸山会問題について、小沢氏から相談を受けていた。1月9日朝、電話で「検察は問題の原資の通帳を確認して、不正なものでないことを知っていると弁護士から報告を受けたので、収め方について弁護団の相談にのってやってほしい」と。

13日に弁護団と相談中に、強制捜査が入った。15日には事情聴取など捜査に協力すると小沢氏の意思を伝えているにもかかわらず、3人の秘書を逮捕するに至った。異常な権力の乱用だ。

小沢氏は約束どおり23日、検察の事情聴取に応じ、直後に記者会見を行った。龍馬は暴漢による暗殺であったが、小沢幹事長は検察という国家権力と第4の権力マスコミによって白昼、政治生命を殺されようとしている。新しい国づくりはかくも困難なものだ。