[経済づくり]持続可能経済事業の推進と援助

経済づくりコラム

変貌する経済 今の常識は本当の常識ではない

物々交換から始まった経済
最近は自然派志向から、真剣に自給自足に打ち込んでいる方もいらっしゃるが、日本人のほとんどが何らかの仕事をして、収入を得ているはずだ。私たちにとって当たり前になっている経済活動も、時代によっては大きく変貌している。

貨幣のない古代では、その日の糧を得るために、あらゆる努力がされていた。川に魚を捕りに行き、山に木の実を取りに行く。狩の上手な者、農作物を栽培する者。それぞれが持つ役割を果たしながら、一つのムラを全員が支える・・・そういった構造の中で、糧を分かち合いながら暮らしていた。

やがて、特産物など必要な物を必要に応じて交換するという経済が始まった。農作物と毛皮を、新鮮な魚と天然石をというようにだ。つまり経済は、生活を成り立たせるためのものであり、決して現代のようにお金儲けが目的ではなかった。  そもそも経済とは、経世済民(世の中を治め人民の苦しみを救うこと―広辞苑)という意味である。人のしあわせに大きく関わる政という事だ。

しかし、現代の経済は、人の苦しみを増幅させてはいないだろうか?




商売という道の文化
産業革命以降、世界は資本主義経済のもとに自由競争が始まり、高度消費社会へ突入する。自然と共にあった物々交換社会は、機械に人間が動かされ収入を得るという貨幣経済へ大きく変貌する。

日本でも、貨幣は経済の役割を担うが、その中味が世界的な動きとは違っていた。日本では、商売とは物のやり取りだけを意味するのではない。

物を流通させるのは人間である。流通の中に、人間性の向上や社会貢献という教育を徹底させた。それが、道の文化として育まれたのである。

その精神こそが、第二次世界大戦後、焼け野原になった日本の至る所で、復興の名のもとに開花していった。誇りを持ち、信用を積み重ね、お陰様のもと、自然を崇拝し、生命を畏敬し、社会悪になることは御法度。日本民族の家長である天皇を中心に、お互いが親心子心を持ち、生かし合い支え合う切磋琢磨の社会。

このエネルギーが世界一安全・安心な国を創り、一億総中流社会・技術大国日本という奇蹟を生み出したと言える。