悪質化する食品偽装
私たちはいのちを養うために毎日食事をします。日本は不況とはいえ、食べ物が溢れています。しかし、賞味期限や消費期限の改ざん・産地偽装など、食品産業にとって、信用に関わる大きな偽装問題が、安全性と信頼を揺るがしています。
しかも、年々悪質になっているような感じさえします。老舗と呼ばれる大手企業が起こす偽装だけでなく、表面化しない問題もあとを絶ちません。最近の偽装問題(下)を見てみましょう。
食品はすべての国民の口に入るものです。儲けを最優先にし偽装してしまったツケは、きっとどこかで巡っているはずです。
儲けたいのに何故捨てる?
企業は会社を維持するために利益を得なければなりません。その利益の一部は従業員の給料になります。従業員に払った給料は、当然、従業員の家庭で、衣食住などのために使われます。しかし、皮肉的な見方をすれば、不正をしてまで一生懸命儲けたお金を、結局は捨てているのです。
どういう事でしょうか?
日本の穀物輸入量は年間約2千7百万トン(06年)です。そして、年間食品廃棄物は約2千万トン。極端に言えば、輸入量から廃棄量を引いた7百万トンだけで生活しているという事です。
もちろんこの問題は、国民全員にかかわる事です。偽装と環境を変にこじつけているように見えるかもしれませんが、食品業界と、そこで働く人の生活も含めた全体から見ると、利益最優先から引き起こされる様々な問題には、こういった矛盾や滑稽さを含んではいないでしょうか?
話を偽装に戻してみましょう。偽装問題にも様々な問題が複雑に絡んでいます。