9つの事業構想

CMF対談

  
   どうなる? どうする!これからの日本

新生日本のキーワードとは?
木原
では今年の重要課題キーワードをお願いします。
 
加瀬
教育を正すこと  
日本は天然資源に恵まれていませんが、明治維新から短時間で近代化をなしとげ一流国になりました。この原動力(資源)は江戸時代に培った徳でした。
明治維新を成就した先人には3つの動きがありました。
① 日本の政治的な独立を守る
② 経済的な独立を守る
③ 文化的な独立を守る
しかし、西洋に追いつき、西洋に並ぼうとして西洋を模倣するうちに、手段と目的を混同したのではないかと思います。
夏目漱石は小説『三四郎』の中で、日本の西洋化が進むと日本人らしさが失われるから滅ぶと言っている。樋口一葉も同じことを書き残しています。
今の日本は西洋化のなれの果てです。麻生総理は漢字が読めず、歴代の首相に比べると国語力で劣ります。鳩山総理は、徳を欠いた人だと思います。
日本は戦後教育で徳育を怠りました。そして学校で国を守ることの大切さを教えていません。今の国会議員は軍事・国防を知らないし関心もない。この報いを蒙っているのです。
このように国を忘れた教育を正すということが、大切だと思います。何よりも日本人らしい心を取り戻すことですね。

木原
昨年の仕分け作業では、文部科学の予算が削られ、ノーベル賞受賞者などが異例の会見をしました。教育は未来への投資ですが、日本は教育後進国になりつつあります。
財団の人づくりでは、見える世界・見えない世界・その両方の世界から三位一体の教育をしていますが、そういうご経験の深い平野先生は如何でしょうか?

平野
政治倫理に宇宙観を導入
今の官僚の特徴は、歴史観・人間観、つまり宇宙観がない。
日本の節目は聖徳太子が国の基礎をつくり、その次は鎌倉幕府と明治維新だと思いますが、実は古来から妙見(北極星)信仰が民衆に浸透しており、特に幕末の北辰一刀流の千葉周作一族は剣術ではなく、妙見信仰のネットワークによる改革でした。
それは特殊な密教的催眠法とか、人を説得する力を坂本龍馬に教えているんです。
現在の欲望と繁栄と競争は太陽信仰ですから、それを星の安定と平和と洞察力で調整する。
星と月と太陽の信仰の三位一体でバランスある政治でなければなりません。政治の本質は信仰そのものですから、この宇宙観を政治倫理にして、政治家に勉強させる運動をしたいです。
 
木原
私も政界の若い先生とご縁がありますが、机上の論議が多く土の臭いがしない。
私は祀祭政を提唱していますが、文明・文化も宗教や教育も根底は何かということに目を向けて仕組みをつくらなければならないと感じています。
信仰というと偏見も多いのですが、自殺やストレスの問題もここに踏み込まなければならないとつくづく感じています。
外交面からは平岡先生、どのようにお考えですか?

平岡
まずは謙虚に耳を澄ませ
外交においては、よく耳をすまして、アメリカが今なにを隠忍自重しているのかを聞かなければなりません。
日米同盟は極めて重要です。だから自重しているのです。しかし、日本が調子に乗っていると、かつてワシントン海軍軍縮条約が締結された時、同時に日英同盟が破棄されました。それの再来を恐れるものです。

木原
経済のキーワードを市川先生お願いします。

市川
価値観の転換を図れ  
現在は本来の日本にはなかった、金が価値を生む金融資本主義社会です。金融ショックの後は多少反省があったのですが、残念なことにまた元の金融投資指向に戻りつつあります。
また、日本も個人主義・利己主義が助長されて、徳のある人がいなくなっています。だから、相手を思いやるホスピタリティを重視する社会にしていく必要があります。みんなと一緒にやって、みんなの役に立つことに充実感を持つような価値です。
国づくり人づくり運動は物から心へ、お金から徳へという価値の転換ですから、是非実行・実現しなければなりません。
 
木原
宇宙の生かし合いのリズムを私は共尊共生と言っており、この運動の軸です。当然、環境のリズムそのものなのですが、加藤先生はどうでしょう。

加藤
実践的な智慧の教育を  
教育が重要です。現在のような教育ではなく、実践的な教育をしなければなりません。
知識は教えるが智慧は教えないということが一番の問題です。教育は、親から子へという家族の中に本来はあるのだと思いますが、それもなくなりつつあります。
そして、日本古来のものや食べ物も含めて、どういう仕組みで身体がつくられ、心ができているのかということを伝えていきたいですね。

木原
当財団では食養を推進します。食べ物は身体・心・魂を創るからです。日本文明・文化への回帰とは共尊共生への回帰でもあります。山崎先生のキーワードは何でしょうか?

山崎
真の宗教を世界へ  
人間の血液は海水の濃度と同じ、脊柱動物の頸椎の数もみんな同じ7つです。月で採集した石の年齢は、地球生成と同じであり、世界の国家民族種族などの言葉はそれぞれ異なりますが、喜怒哀楽の表情は共通ですね。
ITなどの情報網で、世界は一つの舞台になりましたが、グローバル・ブレインが育たないのは何故か? それは宇宙一杯に張り巡らされている宇宙創造の緻密な神経細胞を、エゴの殻によって各人のところで切断しているからです。これを打ち破るのが宗教の本来の役割だと、私は思っています。
大日経には、宇宙は一つの命Cosmic Being に繋がって生かされている、という理論と実践法が真言僧の為に説かれており(秘伝)、私は在家の方も実修できる『阿字観瞑想入門(春秋社)』を出版、そのフランス語訳と英訳が、私の弟子達によって進められています。
特に大日経には、あらゆる宗教を内包してそれぞれの宗教の個性を評価しており、世界の文化遺産に値します。これを世界に発信してお役に立てたいと思っております。

木原
私も大日経の内包する凄さを、経済学・人間学・社会学などに生かしています。
最後に、菅沼先生にまとめをお願いします。
 
菅沼
先生方この度の議題「どうなる、どうする」ということですが、そのためにはまず本質・真実を知ることだと思います。多くの凡人は、なかなか山崎先生のようには悟れません。ではどうするかですが、だから私たちは勉強する必要があります。
平岡先生は日米問題には耳をすませと言われましたが、本当のアメリカの戦略は何なのか、アメリカの戦略に従うことが日本の国益になるのか? こういう勉強をする必要があります。
地球の温暖化にしても、本当にCO2の排出が関係しているのか?
地球の過去を遡ると、温暖化と寒冷化を繰り返していますが、現在は温暖化といわれますが、寒冷化しているという専門家もいる。温暖化は日本にとって本当に悪いことなのか。
例えば、日本の気温が5度上がると亜熱帯になります。すると雪が降らなくなり、中国地方は砂漠化するかもしれませんが、北海道は米の産地になり日本の自給率があがるかもしれません。
これからは、石油が枯渇する時代ですから、温暖化すればエネルギーを使わなくてすみます。
温暖化と叫びエコを訴える裏には、一体何があるのか。京都議定書に賛同しなかったアメリカが今になって温暖化対策に力を入れ始めました、それはなぜか?
アメリカのソフトパワー・宣伝力は凄いです。人間の頭の中の構造を変える力があります。その成果が戦後の日本の教育そのものです。結果として、日本はこれからどうなるかもわからないし、どうするのかもわからない人が増えているのです。
だから、これから我々はあらゆることの本質・真実を勉強しなければなりません。あまりにも勉強しなさすぎて、経済や国防にしてもアメリカに主体性なく巻き込まれているというのは困るのです。そこを真剣に考えなければなりません。
 
木原
今年も「子供は国の宝 お年寄りや国の誇り 若者は国の未来」をスローガンに、祀祭政一致の国づくり人づくりの9つの事業構想を推進するために更なるパワーアップをし、百万人の結集を目指します。
  本日は、貴重なご提言を本当にありがとうございました。